S中学校での取り組み紹介

卒業に向けた取り組み



卒業が近づくと、「卒業式」のことが話題になってくる。
そこで、卒業に向けての取り組みを少し紹介したい。

まず、卒業式だが、基本は昔からあるような卒業式のスタイルである。
壇上で校長が生徒ひとり一人に卒業証書を手渡していく。(卒業式は正式には卒業証書授与式という)そのあと、校長の式辞、PTA会長の祝辞、在校生の送辞と卒業生からの答辞、そのあと式歌合唱という内容である。

その中で、あくまで卒業生が中心となる卒業式を目指すために、次のようなことを行なっている。(卒業式を卒業式のための式と思っていない方もいるようだと言う事は、「こう思う」に書いた)
@卒業証書授与の時、ビデオプロジェクタで、生徒の顔をアップでスクリーンに映す)
A答辞は、お決まりのないようにするのではなく、学年の生徒の思いを反映したものにする。
B卒業に向けての意識付けを行なう。

まず、@については、校長の後ろにビデオカメラを置いて、生徒の顔を正面から撮る。その映像を、舞台上に置いたスクリーンに映すというものである。
生徒ひとり一人が卒業式の中で、主役になれる瞬間だし、みんなでその生徒の3年間の成長を祝う瞬間なのです。保護者は、自分の子どものその瞬間を見に来ているのに、保護者にお尻を向けている、顔が見えないのである。それを、解決しようとしたのがこの方法である。
次にAについてであるが、答辞といえば、生徒会長をしたものなどが、前年の内容を参考に、お決まりの内容で作る場合が多いが、そうではなく、学年全体の生徒の思いを卒業式で表現しようと言うもので、そのために、「答辞委員会」を作って、全学年の生徒からアンケートをとって、その内容を答辞の中に生かしていく形をとっている。式の当日に前に「卒業生代表」として立つのは4〜5人程度で、時間は10分以内というところである。答辞委員会の中では、じっくりと話し合って、内容を決めていく。そうする事で、自分達の卒業式を作っていこうという気持ちが湧いてくる。
最後に、Bについてである。
よく、教師は「服装をちゃんとさせよう」と言う。
それは、全くの間違いではない。しかし、それが何のためなのかが抜けてしまうと、違う意味を持つ事になる。外からの見た目の良さ=教師の面子のみを考えるなら、その指導は間違いである。
学校にはルールがあって、それを守らせるのも教育だとは思うが、形だけならやめてしまえばいいし、ルールを無くせばいい事になる。
問題は、どんな「卒業」をさせるかである。
「卒業式」ではない。
卒業に向けて、自分が中学を卒業したら何をしていくのかを考え、次のスタートのための準備をするのが中学の卒業である。しっかりと自分の夢に向かって進もうとする自分の進路をしっかりと考えられていたら、また、そのことを生徒と教師が面と向かって向き合っていたら、「卒業式でふざけよう」とか、「つぶしてやろう」とか言う事は考えないはずである。卒業式がつぶれるのは、それまでの3年間の教育の結果だと思う。だから、卒業式に向けてこんな事はしてはいけないと言うような事を言うのではなく、しっかりと卒業していこうと言う事を一緒に考えていく事である。

中学の教師にとって、卒業式が一番楽しみであり、この時に心から笑う事ができるために3年間がんばるのだと思う。





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