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小説工房"Novel-LABO"

■作品一覧

■読みにくい場合には

■通常作品
南国の木漏れ日
  [2004.12.27 約5000字(掌編)]
ほほえみ
  [2004.12.21 約5000字(掌編)]
課題付き作品
緑が丘
  [2009.8.10 約3000字(掌編)]
アリス・プロジェクト
  [2007.3.31 約6万字(中編)]

■通常作品


南国の木漏れ日 [テキストデータ]
 掲載:2004.12.27 約5000字(掌編)

「南国の木漏れ日」は、もともと高校生の頃に担任の先生が発行していた学級新聞の付録として配布した作品です。その後、大学生の時に書き直して所属サークルの発行していた同人誌に掲載(ただし、編集ミスで数ページ欠けた状態で掲載された)。今回掲載するにあたり、さらに手直しをしています。

 なぜ掲載するたび手直ししているかというと、毎回原稿を紛失しているからです。高校の頃の原稿は東芝のワープロ機「ルポ」で書いたのですが、ルポを使わなくなった後、フロッピーを紛失。その後思い出して大学時代に書き直したものは、パソコンを買い換えた際に誤って消去。積極的に書き直したかったわけではなく、そもそも書き直さないと掲載できなかったわけですね。

 元が高校時代の作品だけに良くできているわけではないですが、この作品で表現したかった「雰囲気」こそが、私の原点でもあります。非日常的な日常。永遠に続くように感じるけれど、いつか終わりがあるもの。スリルやサスペンスとは無縁でありながら、濃密な時間を体験できる空気、と書くとわかりやすいでしょうか。


ほほえみ [テキストデータ]
 掲載:2004.12.21 約5000字(掌編)

「ほほえみ」は、かつて大学時代に文芸サークルに所属しておりまして、そこで発行していた同人誌に掲載した作品です。

 この作品はもともと、大学の創作課題で提出する予定のものでした。当時、授業で擬人法の陳腐さなどを取り上げていて、それならひとつ、陳腐じゃない擬人法というやつを考えてみようと、やたら挑発的な理由で書き始めた野心作だったのです。人形の「殺人」シーンが登場するのも、こういうシーンを登場させて、かつ先生に文句を付けられないように仕上げてみせるという、崇高な目標の下に計画されました。単にケンカを売っているだけとも言えますが。
 結局課題の提出期限には間に合わず、別の作品を提出したのですが、その後半年くらいかけてゆっくりと完成させて、同人誌の方に掲載する運びとなりました。
 ひらがなだらけの見た目は思いっきり読む気を失わせますが、勇気を出して実際に読めば、意外に読みやすいんじゃないかと思います。


■課題付き作品


緑が丘 [テキストデータ]
 掲載:2009.8.10 約3000字(掌編)

「緑が丘」は、「グリーングリーン」(片岡輝・作詞 B.Mcguite Rspark・作曲 小森昭宏・編曲)をモチーフに掌編を書くという課題に沿って書かれた習作です。
 なるべく余計な設定など加えず、原曲の雰囲気を再現しようとする形で作っています。

「グリーングリーン」の歌詞というと、多くの人が着目するのは、「なぜ突然パパがいなくなったか」でしょう。でも、こういった物語上の謎を中心に作品を組み立てると、どうしてもつまらない作品になってしまいます。離婚、家出、病死、事故死、徴兵、懲役、出稼ぎと、いろいろ考えられますが、どれにしてもありきたりのネタで、工夫のしようがありません。
 それよりも重要なのは、パパと子供が語らう話なのに、なぜ「グリーングリーン」というタイトルなのか、という点です。歌詞を見ても、前半はパパと子供の語らいシーンなのですが、サビに来ると風景描写ばかりになります。つまり、パパとの語らいとこれら風景描写には何かの関連がなければなりません。それをどう解釈し、表現するかが、この課題のポイントと言えます。

 いろいろ凝り出すと結構な枚数を使った作品が書けてしまいそうですが、今回はあえて直球勝負、オーソドックスな仕上げにしてみました。
 歌詞を見ると、パパは途中でいなくなり、やがて月日が流れて子供が大きくなった後の事まで描かれていますが、一方、風景描写はずっとはえたりもえたりあざやかだったりし続けています。つまり、人生の有限性と自然の無限性の対立構造になっているのではないかと考え、後はそれ以上ひねらず、そのまま仕上げています。

 技術的な見所は、多層構造になっている回想シーンでしょう。特に終盤のモンタージュを使ったシーンは、この作品の最もスリリングな箇所です。ベタな手ではありますがね(笑)


アリス・プロジェクト
 掲載:2007.3.31 約6万字(中編)

 この作品は、KUROさんと競作した課題小説で、次のような制限がありました。

1.「臓腑の色など見たことはないが、自分のは黒だと言い切れた、その時はそう思った。」という書き出しから始まること。
2.「エリコン社製35mm機関砲を装備した二足歩行戦車」が登場すること。
3.「公的機関によって半強制的に集められた最初の会合」というシチュエーションを登場させること。

 あまりに制限が厳しいのに、無理してまともな形に仕上げようとした結果、煮詰まりまくって締め切りを3年も超過してしまいました。KUROさんの方は行き詰まって完成せず。今から考えれば、課題の設定に問題がありましたね。皆さんも課題小説を書く際は、窮屈な制限をしないように気を付けましょう。
 あと、お見苦しい点もあるかと思いますが、あくまで「課題付き小説」であることを配慮の上お読み下さい(笑)

 本当はもう少し違った作品を書く予定でしたが、テーマが難しすぎて制御できなかったため方向転換し、私の音楽企画"ALICE-STG"の二次創作という形を取ることにしました。なるべく元ネタを知らなくても読めるようにしたつもりでしたが、読み返してみると、やや配慮に欠けたところがあって反省したり。

 私は小説でアクションシーンをやるのはナンセンスだと思っているので、あまり書きたくなかったのですが、課題制限上、どうしても書かざるを得ず、かなり苦慮しています。


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